偶然の祝福
角川文庫
小川 洋子 / 松岡 史恵
2004年1月24日
KADOKAWA
704円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
お手伝いのキリコさんは私のなくしものを取り戻す名人だった。それも息を荒らげず、恩着せがましくもなくすっとー。伯母は、実に従順で正統的な失踪者になった。前ぶれもなく理由もなくきっぱりとー。リコーダー、万年筆、弟、伯母、そして恋人ー失ったものへの愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。息子と犬のアポロと暮らす私の孤独な日々に。美しく、切なく運命のからくりが響き合う傑作連作小説。
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ケムケム
短編集だが繋がっている物語
小川洋子の作品はどうしてこんなに理不尽さと生きる苦しみと愛情でいっぱいなのだろう。 一つひとつの作品は時系列に並べてられていないが繋がっている。 弟の死、自分勝手な母親、身勝手な愛人など腹の立つ登場人物がたくさん出てくるが、ここぞという時に援助の手が差し伸べられる。キリコさんの話や飼い犬アポロの具合が悪くなった時に登場した獣医などが正にそれで、読者としてはほっとし、小川ワールドに引き続き浸っていてもいいかなという気になるのだ。 彼女の本をもっと読みたい。
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