疾走 上

角川文庫

重松 清 / 鈴木成一デザイン室

2005年5月25日

KADOKAWA

946円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

孤独、祈り、暴力、セックス、殺人。誰か一緒に生きてくださいーー。人とつながりたいと、ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた十五歳の少年のあまりにも苛烈な運命と軌跡。衝撃的な黙示録。

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書店員レビュー(1)
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長江貴士

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重松清「疾走」

0
2019年12月15日

みんなのレビュー (2)

Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2019年04月05日

暗い。ひたすら暗いぞ?

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Readeeユーザー

(無題)

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3.2 2018年02月06日

十五歳の少年が背負った苛烈な運命、重苦しく、読んでいて快適な本ではない。一言でいえば「救いのない」物語。一家離散、いじめ、暴力、セックス、バブル崩壊の爪痕など。犯罪を犯してしまう少年たちは、決して望んだわけではない。結果的にそういう方向に行ってしまったのだ。その心の道筋がわからなければ、一歩も前に進めない。暴力の衝動を行動に移してしまったのは何故なのか。本人自身が最も理解できず、説明できないというのが実態なのではないか。主人公のシュウジを「おまえ」と呼ぶ存在が、ずっとシュウジを俯瞰しているような形をとる。教会が出てきて、聖書が重要なモチーフになっているだけに、「おまえ」と呼ぶ存在に思わず「神」を思ってしまう。「孤高」の存在を目指した彼は、このあと「おまえ」と呼ぶ存在を乗り越える事が、できるのだろうか。

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