
疾走 下
角川文庫
重松 清 / 鈴木成一デザイン室
2005年5月25日
KADOKAWA
660円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
兄の放火事件をきっかけに一家離散に追い込まれた15歳のシュウジは、故郷を発ち、大阪、そして東京へと向かう。今秋、映画公開の衝撃の超大作、感動のラストシーンへ!
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(無題)
仲間が欲しいのに誰もいない『ひとり』が『孤独』。『ひとり』でいるのが寂しい『ひとり』が『孤立』。誇りのある『ひとり』が『孤高』。南波恵利は「孤高」の「ひとり」だった。一方、一家離散し、ひとりになったシュウジ。シュウジは「孤高」になりたかったがなれなかった。シュウジは誰かとつながりたかった。ひとりになった後のシュウジの「疾走」は、ただ誰かとつながるための疾走だった。「誰か一緒に生きてください」東京で恵利に再会したシュウジは店のシャッターにこう書いた。一方、恵利はこう書いた。「私を殺してください」。あなたならどう書くだろうか。私は間違いなく「私を殺して下さい」と書くに違いない。兎に角、絶望的な孤独が描かれている。人は生まれてくる時も死んで行くときも一人である。したがって本来、孤独であることは間違いない。しかしながら、一方で人は社会的存在でもある。したがってひとりで生きていくことはできない。暖かい家庭に生まれ、豊かな人間関係を育んで、やがて成長して同じような家庭を築いていく、このようなあり方のほうが健康的で、幸せであることは間違いない。
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