疾走 下

角川文庫

重松 清 / 鈴木成一デザイン室

2005年5月25日

KADOKAWA

660円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

誰か一緒に生きてくださいー。犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目に遭ったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向かうことを決意。途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人ー。人とつながりたい…。ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡。比類なき感動のクライマックスが待ち受ける、現代の黙示録、ついに完結。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.7 2018年02月06日

仲間が欲しいのに誰もいない『ひとり』が『孤独』。『ひとり』でいるのが寂しい『ひとり』が『孤立』。誇りのある『ひとり』が『孤高』。南波恵利は「孤高」の「ひとり」だった。一方、一家離散し、ひとりになったシュウジ。シュウジは「孤高」になりたかったがなれなかった。シュウジは誰かとつながりたかった。ひとりになった後のシュウジの「疾走」は、ただ誰かとつながるための疾走だった。「誰か一緒に生きてください」東京で恵利に再会したシュウジは店のシャッターにこう書いた。一方、恵利はこう書いた。「私を殺してください」。あなたならどう書くだろうか。私は間違いなく「私を殺して下さい」と書くに違いない。兎に角、絶望的な孤独が描かれている。人は生まれてくる時も死んで行くときも一人である。したがって本来、孤独であることは間違いない。しかしながら、一方で人は社会的存在でもある。したがってひとりで生きていくことはできない。暖かい家庭に生まれ、豊かな人間関係を育んで、やがて成長して同じような家庭を築いていく、このようなあり方のほうが健康的で、幸せであることは間違いない。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2019年04月05日

とことん暗いけど、なんかこころの隅にひっかかる。 そんな感じ。 弱っている人にはすすめられないかな。

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