月魚

角川文庫

三浦 しをん / カウベルデザイン

2004年5月25日

KADOKAWA

572円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

『無窮堂』は古書業界では名の知れた老舗。その三代目に当たる真志喜と「せどり屋」と呼ばれるやくざ者の父を持つ太一は幼い頃から兄弟のように育つ。ある夏の午後に起きた事件が二人の関係を変えてしまう。

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長江貴士

書店員

三浦しをん「月魚」

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0
2019年12月25日

みんなのレビュー (6)

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2024年05月04日

水面が風で一瞬だけ揺れた、その瞬間を眺めている気になる。透き通ってて静かな話。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2021年11月20日

自分の知らない業界の話を聞いたり読んだりするのは愉しい。それが古書店業ならばなおさらそう思う。古書店業に携わる幼馴染の男性二人が共有する罪の意識を描いた物語だけれど、心理描写とかそういう点で深みに欠けると思ってしまった。表層的な感じがするというか。悪くはないけれど、父に対する葛藤とかさらりと流し過ぎな気がする。偶然の出会いとかもなあ……。(執筆時点で)お若い方の書いたものとしては秀逸。最新作を読めばまた評価が変わるかもしれない。演劇にも詳しそう。

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あめさと

(無題)

starstarstar 3.0 2021年07月10日

自分の知らない業界の話を聞いたり読んだりするのは愉しい。それが古書店業ならばなおさらそう思う。古書店業に携わる幼馴染の男性二人が共有する罪の意識を描いた物語だけれど、心理描写とかそういう点で深みに欠けると思ってしまった。表層的な感じがするというか。悪くはないけれど、父に対する葛藤とかさらりと流し過ぎな気がする。偶然の出会いとかもなあ……。(執筆時点で)お若い方の書いたものとしては秀逸。最新作を読めばまた評価が変わるかもしれない。演劇にも詳しそう。

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Readeeユーザー

(無題)

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4.1 2019年01月11日

「ビブリア古書堂の事件手帖」で古書の知識は得た。あちらは本にまつわる謎とちょっとラノベチックな複雑な人間関係がスリルを醸し出していたが、「月魚」はただただ静か。本を愛する真志喜と太一がともに2代目として古書を扱う中で解決する家族関係。若き日の二人プラスみすずと英郎を描いた短編も暖か。不思議な一冊。シリーズや続編はあるのかな。

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Readeeユーザー

(無題)

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4.1 2018年06月27日

「ビブリア古書堂の事件手帖」で古書の知識は得た。あちらは本にまつわる謎とちょっとラノベチックな複雑な人間関係がスリルを醸し出していたが、「月魚」はただただ静か。本を愛する真志喜と太一がともに2代目として古書を扱う中で解決する家族関係。若き日の二人プラスみすずと英郎を描いた短編も暖か。不思議な一冊。シリーズや続編はあるのかな。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2017年12月21日

【ひまわり 】葉加瀬太郎 p.13 蒐集という妙なる美酒に群がる餓鬼にかわる。 p.19十把一絡げ(じっぱひとからげ) p.26木の棧のぶつかる乾いた音が思いがけず響いた。 p.36世界大戦が勃発して世の中が騒然としようと、真志喜はさして気にもせずに、毎日店を開けてぼんやりとて番台に座っていればいい。 p.58 流通の経路に乗って、欲しい人の間を渡り歩ける本を、生きている本と呼ぶんだ。 p.68 快哉をさけんだ p.75 老獪ろうかい 蠱惑の香こわく おののき(戦き) p.76 散逸 p.103 クラの中身はあの人の脳みそも同然です。 そこにある本がそのままあの人の知識となり、感性となり、思考回路となった。 p.105 なしにくいと思う方こそを選択すべきだと判断した。 p.133 セナガキの影が太古の昔に滅びた生物みたいに、細長く畳に這っていた。 p.153 運転席を簒奪するさんだつ p.156溜飲が下がるとはこのことだ p.165 婉然と微笑む

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