嘘つきアーニャの真っ赤な真実

角川文庫

米原 万里 / 長尾 敦子

2004年6月25日

KADOKAWA

616円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫

一九六〇年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

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長江貴士

書店員

米原万理「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

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0
2019年12月27日

みんなのレビュー (3)

Readeeユーザー

激動の東欧に生きる人々

starstarstarstarstar 5.0 2024年02月22日

海外の作品といえばアメリカや西欧が舞台の本ばかりで、東欧についての知識は高校の世界史のわずかな知識のみ。 そんな感じの私でしたが、本屋でタイトルに惹かれて買ったこの本、凄かった! ノンストップでイッキに読み終えたのは、もう20年くらい前の事。友情・努力・勝利を糧に生きてきた私にとって、同じ地球の何処かであった圧倒的なリアルに衝撃を受けました。 そして今、改めて再読してみて、やっぱり凄い!東欧の歴史を検索しながら、いつもより少しばかり丁寧に読み返しました。 10代前半をチェコスロバキアで暮らした作者米原万里さんが、大人になってから消息不明の友人たちを探していくお話です。 ささやかなエピソードから友人たちのキャラが輪郭太く想像できて、愛情深く書かれています。 人種差別や宗教、ナショナリズム、戦争…激動の時代を生きた人々、再会できてよかった!だけではない悲しみや苦しさ。 とても良い本でした。

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古今東西の本棚

(無題)

starstarstarstar 4.0 2022年05月15日

本書は、著者がプラハ在住時に通ったソビエト学校時代の3人の同級生に会いに行くという話です。著者は、チェコスロバキア 、ドイツ 、ルーマニアと旅をし、最後に現在も紛争地で第一次世界大戦のきっかけとなったセルビアに向 かいます。事実は小説より奇なりなノンフィクションです。旅行記としても素晴らしく、筆者の行動力に頭が下がります。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2018年12月09日

初めての米原万里さんの本 ソヴィエト学校時代の同級生を訪ね歩く中で、国際情勢 民族紛争 政治に翻弄された友人の歴史を知る。斎藤美奈子氏の解説にあるように 一人一人の人間として付き合える世の中にという米原氏の願い。

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