グラスホッパー
角川文庫
伊坂 幸太郎
2007年6月30日
KADOKAWA
649円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとにー「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。
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途中
元数学教師の鈴木、真面目そうだが大丈夫か?どう見ても悪徳会社に立ち向かえそうもない。加えて子持ちの押し屋、不安だらけのたちあがり。段落毎に語り手がかわり話しはわかりやすい。そもそもが殺し屋の話しであり細かいことは気にせずに行くのがいいだろう。 そうは言っても尾行には気づくだろうし、品川に行くのは頭が悪すぎる。蝉が鈴木を奪う理由も逆効果にしかおもえない。突っ込みどころは多すぎる。 心配は多かったがある程度の伏線は回収される。伊坂幸太郎らしくスラスラ読める。 ただ、よくよく考えると鈴木の1ヶ月も大概だし、劇団もいい連中のはずがない。毒殺した殺し屋は次回作にでてほしいがこことの関連も不明。消化不良は残る。
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集まり過ぎたグラスホッパー
「群集性」密度の高い場所で育つバッタは色を緑から茶に変え、身体が大きく凶暴になる。 登場人物がほとんど殺し屋なのは東京という密度の高い場所から生まれた凶暴なバッタなのかもしれない。満員電車でイライラしたり、地方より都会の人の方が冷たいイメージは東京における群集性なのかもしれない 鯨は蝉やひよこみたいにユニークなキャラクターが出てくるが、最も怖いのは常に一人称は使わず、感情も表さない槿(あさがお)のように思った。最後はバンバン人押してるし マリアビートルを先に呼んでいたのでマリアビートルのような疾走感、緊迫感は感じなかった。 もう一度マリアビートルを読み直したい。 それぞれのストーリーが最後に重なる伊坂作品の中でも3人が車の中に集まったのは可愛かった
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