これやこの サンキュータツオ随筆集

文章は、とても暖かく誠実で、落語の主催者側がこんな風に出演者を決めているのかと、初めて知りました。応援したくなったし、渋谷らくごにも、是非行ってみたいと思う。 この本を読む前と読んだ後では、寄席に行く思いがガラリと違う。当たり前だけど、高座の上にいるのは、自分と同じ人間なんだと思う。 私は50過ぎの、おばちゃんだけど、まだ3人しか、身内の葬式に出ていない。だから、タツオさんが、まだ若いのに、こんなにたくさんの別れを、経験してるのが少し怖い。怖いというか、この本の出てくる人、出てくる人、みんな亡くなってしまうので、もっとこの続きが読みたかったのにという悔しさと、著者までもが、死に引っ張られてしまうのではないかという、恐れを感じた。なんて言うか、死に近い人という印象になってしまい、怖い。 だからこそ、最後の話に、死なない人の話で、ほっとした。そして『ヴァイオレッド・エヴァーガーデン』私も大好きなアニメです。この美しい映画の公開を、心待ちにしております。

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