増補 日本古代文学入門

角川ソフィア文庫

三浦 佑之

2021年9月18日

KADOKAWA

1,364円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

現代の病根は、7、8世紀に萌芽した? 死への恐れ、衰えない肉体へのあこがれ、純愛やスキャンダル、殺人鬼の出現や親子の断絶……現代でも起こる出来事が『古事記』『万葉集』など約1300年前の古代文学に描かれている。国家の動きや権力の移動ではなく、ふつうの人びとが何を考えどう暮らしていたかを読み解く。 はじめに 第1章 異界を旅する  一、死と生の起源ーイザナキとイザナミ  二、不老不死を求めてータヂマモリ  三、永遠の命を棄てた男ー浦島子  四、地獄に行った欲張りー田中真人広虫女  五、旅をしなかった男ーくらもちの皇子 第2章 女と男/男と女  一、桜の女神と岩石の姉ー呪詛する父  二、返されるマトノヒメー入水する女  三、娘を認知した天皇ー他人のそら似  四、松に変身したふたりー恥じる恋  五、蛇に見そめられた女ー愛欲の果てに 第3章 エロ・グロ・ナンセンス  一、殉死はなかったかー埴輪の起源  二、天皇の秘かな楽しみー殺人の快楽  三、大きな神と小さな神ーくさい話  四、鬼に喰われた子どもと娘ー笑われる親  五、修行僧に感応した吉祥天女ー不浄の染み 第4章 スクープされた事件  一、盲目の少年と潔い男ー滅びの美学  二、天と赤兄と知るー有間皇子の謀反  三、継母に殺された継子ー大津皇子事件  四、額田王をめぐる二人の男ー皇室スキャンダル  五、道鏡の一物ー女帝の恋 第5章 揺らぐ列島、疲弊する人びと  一、記憶される災厄  二、天武朝の非常事態ー地震に魅入られる  三、流行病の発生  四、国家中枢の壊滅ー蔓延する「もがさ」  五、貧困と逃亡ー救いとしての山上憶良 終章 苦悩する時代の物語 あとがき 日本列島古代年表

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