生物にとって時間とは何か

角川ソフィア文庫

池田 清彦

2013年5月25日

KADOKAWA

924円(税込)

科学・技術 / 文庫

物理化学の法則だけでは理解できない生命現象。その核心をなす生物に固有の「時間」を、これまでの生物学は捉えそこなってきたーー。巧妙に突然変異を呼び込み、進化を加速するDNA複製システム。未知なるウイルスを予期し、迎え撃つ免疫システム。遺伝・発生・進化など様々な事例をもとに、「未来」を探る生物の姿を紹介。生命現象の最終法則とは?その探究方法とは?時間の観点から生物学の新たな眺望をひらく、根源的生命論! 第1章 生命現象の「法則」をさぐる 1 変わりゆく「いのちの時空」 代謝と循環 2 生命をそのまま描く オートポイエーシスの構想 3 自己ー非自己の境界が溶解する 免疫システム 4 変わるものと変わらないもの 遺伝・発生・進化 第2章 生命探究の「方法」をさぐる 1 自然と人間と科学の関係 K・ポパーの三世界論 2 生物学者の困難な使命とは? コトバと同一性 3 どこに、何が実在するのか? 脳と実在 4 脳科学の「迷宮」 クオリアと同一性 5 無知か?クセか? 因果性と脳 第3章 生命進化の「原理」をさぐる 1 進化論のドグマ ネオダーウィニズム再批判 2 何が進化するのか? 生命システムと内部選択 3 ボディプランの「揺らぎ」 進化における拘束性 4 「種」は実在するか? 種と同一性 5 重層化する生命システム 進化と分類 第4章 生命がそなえる「時間の形式」をさぐる 1 生きている物質 時間の非対称性 2 生命誕生のシナリオ ルールと布置 3 時間を産み出す生命 創発性と時間の生成 あとがき 文庫版あとがき

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