知っておきたい「酒」の世界史

角川ソフィア文庫

宮崎 正勝

2007年6月23日

KADOKAWA

880円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

ウオッカ、テキーラ、日本の焼酎など、世界中のすべての蒸留酒は、9世紀にイスラームで錬金術のために発明された蒸留器「アランビク」からはじまった。メソポタミアからヨーロッパにもたらされた「液体のパン」ビール、ペストの恐怖が育てたウイスキーとブランデー、飲料水代わりだった大航海時代のワイン、冬の寒さが生んだ奇跡の酒シャンパンなど、世界をめぐる多様なお酒の意外な来歴と文化がわかる、おもしろ世界史。 はじめに 第一章 酒との幸せな出会い  1 最古の歴史をもつ蜂蜜酒ミード  2 果実酒のチャンピオンになったワイン  3 ユーラシアの大草原が育てた馬乳酒  4「海の道」に沿ってひろがったヤシ酒 第二章 文明は酒づくりに熱心だった  1 四大文明はそれぞれの酒をもった  2 メソポタミアからヨーロッパに引き継がれたビール  3 東アジアの穀物酒「黄酒」  4 稲作と森の文化が育んだ日本酒  5 インカ帝国のトウモロコシ酒チチャ 第三章 イスラーム世界から東西に伝えられた蒸留酒  1 中国錬金術とギリシア錬金術の結合  2『コーラン』もさすがに飲酒は阻めなかった  3 イスラーム商圏がロシアに誕生させたウオッカ  4 ペストの恐怖が育てたブランデーとウイスキー  5「液体の宝石」リキュール  6 東伝した蒸留器が生んだアラックと焼酎  7 モンゴル帝国のユーラシア制覇と阿剌吉酒 第四章 オーシャンと航海がひろげた飲酒文化  1「大航海時代」を支えたワイン  2 航海の最前線が育てた酒精強化ワイン  3 大西洋航路が育んだシェリー酒  4 アステカ文明の偉大な遺産テキーラ  5 新大陸のジャガイモを原料とした北欧の酒  6 ビールの欠乏が誕生させたプリマス植民地  7 砂糖革命と安酒ラム  8 捕鯨の中継基地ハワイの「鉄の尻」 第五章 近代社会が育てた酒たち  1 イギリス・オランダが進めた酒の商品化  2 高級酒に成り上がったコニャック  3 冬の寒さが生み出した奇跡の発泡酒シャンパン  4 オランダが生み落としイギリスが成長させたジン  5 独立戦争とバーボン・ウイスキー  6 フランス革命に彩りを加えたワイン 第六章 酒は巨大化する人工空間を満たす  1 夜の街を彩る「バー」はひろがる  2 酒の世界の「産業革命」  3 チャンピオンになったラガービール  4 低温殺菌で世界商品になったワイン  5 ゴッホの人生を破滅に導いた酒アブサン  6 アル・カポネの暗躍を生んだ禁酒法  7 グローバル化する社会とカクテル文化 参考文献

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