死なないでいる理由

角川ソフィア文庫

鷲田 清一

2008年12月25日

KADOKAWA

792円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

たとえば、生涯だれにも一度も呼びかけられなかったひとなどはいない。“わたし”は「他者の他者」として、他者の思いの宛先としてここにいる。“わたし”が他者の意識の宛先でなくなったとき、ひとは“わたし”を喪う。存在しなくなる。ひとの生も死も、まぎれもなく他者との関係の社会的な出来事としてある、そんな現代の“いのち”のあり方を、家族のかたちや老い、教育など、身近な視角からやさしく解き明かす哲学エッセイ。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(1

starstarstarstar 4

読みたい

5

未読

2

読書中

0

既読

15

未指定

29

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (1)

三日月ロック

20版発行の良書

starstarstarstar 4.0 2019年12月11日

現代社会で問題になっている人と人の繋がり方や その希薄さの生み出している状況を踏まえて 生死に焦点を当てて教育問題から幸福論まで幅広く言及している。 言うまでもなく思考力と洞察力の強靭さを感じさせ、 その文章から得られる気付きや確信は安らぎと力を与えてくれる。 この人の本は全て読んでみたいと、久しぶりに感じられた。

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください