戦後民主主義のリハビリテーション
論壇でぼくは何を語ったか
角川文庫
大塚英志
2005年1月31日
角川書店
984円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
オウムの時代からネットバブル崩壊、そして自衛隊イラク派遣まで「論壇」を舞台に書かれた言葉の数々。この十年、社会は急速に階級化し、「自己責任」が是とされてきた。多くの言論人とメディアが右傾化と保身に転向し、公共性が社会から失われつつある現在、著者はあえて「戦後民主主義」こそが理念としてなお有効性を持つと主張する。個人が暗黙に「空気」を読むことを要求され、語るべき言葉が沈黙する時、それはファシズムの到来ではないのか?一貫して同じ場所から語り続けるサヨクの矜持。
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