
日本美術のことばと絵
玉蟲 敏子
2016年5月25日
KADOKAWA
1,980円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
近代以前の日本美術は、ことばによる文芸と造形イメージとが一体となった、世界的にもまれな芸術空間をかたちづくってきた。日本美術が文学とイメージとが常に相関しながら発展を遂げてきたことを、平安、鎌倉、室町、桃山から江戸後期にいたる、それぞれの時代での特色ある造形作品を例に掲げつつ例証。そこでは文字そのものによる表現や和歌文芸の内容があからさまに示されたり、留守文様のように隠されたり、あるいは葦手絵のように絵の中に侵入するなど、視覚的にも変化ある美の表現が追求されてきた。この近代以前の芸術空間を、単なる概説的な記述ではなく、作品の美質を描きつつ解説。とくに表現の極みともいえる室町の硯箱や、宗達・光悦コンビによる和歌巻などの代表的な優品については、詳細にその特性と素晴らしさを描き出す。 はじめにーー心に残る三つの展覧会から 1 屏風のなかの歌と絵 (1)「明正院七十賀月次図屏風」(円照寺蔵) (2)姫君のための屏風絵の系譜 (3)やまと絵屏風の発達と和歌 2 器や道具のデザインと和歌 (1) 蘆手と歌絵の発達 (2) 蘆手と歌絵のさまざまな実態ーー平安貴族の絵心と遊び (3)漢字と仮名のデザインの展開ーー鎌倉から室町の蒔絵 3 近世前半における書と画の協働 (1)書画屏風の登場 (2)色紙短冊の意匠による書画屏風 (3)光悦書と宗達画のインタラクション 4 都市に遊ぶ歌とデザイン (1)歌と文字をまとう着物と焼物 (2)文字を使いこなす達人ーー鈴木春信、葛飾北斎、酒井抱一 (3)江戸前の王朝人たちのチーム制作 おわりにーー愉しみ、学ぶ人のために
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