十九歳のジェイコブ

中上健次

1986年10月31日

角川書店

1,056円(税込)

小説・エッセイ

此処と彼方の境目にある祈りにも似たコルトレーン。うねり震動する魂をおもわせるアイラー…クスリで濁った頭と体をそれらの音に共鳴させるジェイコブは十九歳である。教会(シナゴーグ)のようなモダンジャズ喫茶店で、夏の日が撥ねる白い路上で、あるいは夜明け前の暗い海辺で、ジェイコブは癒されることのない渇きに呻き続ける。精緻に練り上げられた構成と文体で、その対象の死をもってしてしか解決できないほど膨れ上がる愛と憎しみを描き、鮮烈な青春像を刻んだ長編問題作。

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