万年東一(下)

宮崎学(評論家)

2005年6月30日

角川書店

1,980円(税込)

小説・エッセイ

上海から帰国したのも束の間、万年は赤紙を受け取った。三十歳過ぎての召集令状。上海時代に衝突した武器商人、児島の差し金に違いなかった。五年間、兵隊として中国大陸を彷徨し復員。東京は焼け野原と化し、万年の古巣・新宿では、闇市の権益を巡って組同士が対立、さらにアジア系外国人グループが跳染跋扈していた。闇市の用心棒としてヤクザの仲裁役を請け負う万年の許には、一筋縄ではいかない相談事が次々に舞い込む。渋谷、新宿の抗争事件、拝謁拒否事件、東宝争議、共産党員監禁事件。さらに宿敵・児島が執拗に万年の命を狙っていた。血沸き肉躍る、アウトロー・ロマンの傑作。

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