豊臣蒼天録(1)
歴史群像新書
智本光隆
2011年9月30日
学研パブリッシング
1,026円(税込)
小説・エッセイ / 新書
慶長十六年春。十二年ぶりに大坂城を出て二条城へ向かう豊臣秀頼には秘めた決意があった。それはー「家康暗殺」。織田有楽斎にそそのかされたこの計画はしかし、すべて豊臣家を潰すための家康の策略だった。暗殺は失敗。大罪人として追われる身となった秀頼は、大野治長の身を挺した護衛で二条城から脱出。さらに加藤清正が命を懸けて徳川勢を食い止めなんとか淀城へと逃げ込む。過酷な現実を直視することを拒否する秀頼だったが、大坂からの援軍として到着した福島正則や真田幸村、父を憎み豊臣方についた松平忠輝らに支えられ、ついに豊臣の二代目としての覚悟を決める。
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