20世紀言語学入門

講談社現代新書

加賀野井 秀一

1995年4月17日

講談社

836円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

言語の「構造」の発見が20世紀の知を変えた。言語学革命の核心と巨大な影響に迫る。 「言語(ラング)」にしたがってわれ思うーー構造言語学的な概念の拡大適用によって、婚姻規則や神話の構造を次々とあばき出してきたレヴィ=ストロースは、1962年の「野生の思考(=三色スミレ)」の最終章で、当時全盛をほこっていた実存主義の領袖ジャン=ポール・サルトルを攻撃し、構造主義ブームの火つけ役となる。彼の活動によって浮き彫りになってきたのは、当該社会の個々の構成員には感知されぬままになっている「文化の無意識的なシステム」であったわけだが、そこにおいて「われ思う」は、「ランクにしたがって、(われ)思う」となり、「無意識的なシステムにしたがって、(われ)思う」ということになる。当然ながら、主体の実践に重きをおく実存主義やマルクス主義の陣営からの反発が生じることは、火を見るよりも明らかだった。--本書より ●電話リンリンと鳴るか ●ソシュールーー最初の衝撃 ●構造言語学の誕生 ●音韻論ーー限りなくベッドに近いバッド ●プラーグ学派はなまぬるい! ●ヤコブソンとレヴィ=ストロースの出会い ●構造、この無意識のシステム ●記号論の展開 ●生成文法の登場 ●開かれた言語学を求めて

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