仏教発見!

講談社現代新書

西山 厚

2004年11月19日

講談社

946円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

奈良の唐招提寺に伝わる鎌倉時代の釈迦如来像の像内には、心ひかれる文書が納められている。「必ず必ず、これらの衆生より始めて、一切衆生、皆々、仏となさせ給へ」とあり、その左に多数の名前が列記されているのだが、人の名前に交じり、クモ・ノミ・シラミ・ムカデ・ミミズ・カエル・トンボ・カなどの名も書かれている。--<本書より> 思わず誰かに話したくなる仏教の真髄 知っているようで知らない……これが仏教だ! ●お釈迦さまは何をさとったのか? ●さとればそれでよいのか? ●「縁起」とは?「慈悲」とは? ●ノミもシラミもみな仏? ●なぜ大仏はつくられたのか? ●仏教は「真理」を主張しない? 人間と塵を平等とする思想 奈良の唐招提寺に伝わる鎌倉時代の釈迦如来像の像内には、心ひかれる文書が納められている。「必ず必ず、これらの衆生より始めて、一切衆生、皆々、仏となさせ給へ」とあり、その左に多数の名前が列記されているのだが、人の名前に交じり、クモ・ノミ・シラミ・ムカデ・ミミズ・カエル・トンボ・カなどの名も書かれている。自分たちと同じく、ノミやシラミも仏になることを願った人が、かつて日本にいたのである。(中略)ノミもシラミも仏になれという発想は、仏教によらなければ決して生まれてこないと私は思っている。--<本書より> 序章 死ぬことはこわくない 第1章 聖武天皇と大仏 第2章 縁起 第3章 慈悲 第4章 仏法の興廃は人による 終章 子どもたちへ

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