ギリシア人の数学

講談社学術文庫

伊東俊太郎

1990年9月1日

講談社

768円(税込)

科学・技術 / 文庫

ギリシア数学の現代数学への最大の遺産は「証明の発見」である。厳密な論理的演繹によって命題を証明するという公理的論証数学の形成が、なぜギリシア人の間で可能となったか。著者は、古代オリエント数学からタレス、ピュタゴラスを経て、ユークリッドに至る数学の系譜を通観し、この問題を解く核心としてギリシアのポリス社会のもつ対話や、法における平等の構造こそが重要な意味を持つと説く。

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