日本藝能史六講

講談社学術文庫

折口 信夫

1991年11月1日

講談社

792円(税込)

エンタメ・ゲーム / 文庫

人の住む近くにはものやたま(スピリットやデーモン)がひそむ。家や土地につくそれら悪いものを鎮めるために主は客神(まれびと)の力を借りる。客神至れば宴が設えられ、主が謡えば神が舞う。藝能の始まり。著者は、時を遡って日本藝能発生の直の場面に立ち合おうとするかのようだ。表題作「六講」に加えて名編「翁の発生」を収録。著者の提示する「発生学風」の方法こそ近代学問の限界を突破する豊穰なエクリチュール。 第1講  1.藝能の意義  2.藝能の内容  3.藝能史の研究  4.まつり  5.儀式から藝能へ 第2講  1.饗宴  2.すはま  3.まれびと  4.あるじ  5.庭の饗宴  6.舞台の発生  7.招かれざる客  8.さじき・物見車  9.藝能の目的 第3講  1.鎮魂  2.能の作り物  3.をどり  4.まひ  5.反閇  6.こわづくろひ  7.歌舞妓の発生 第4講  1.あそび  2.田遊び  3.えぶり  4.相撲  5.わざをぎ  6.こひ  7.田楽  8.猿楽  9.能  10.座 第5講  1.日本の音楽  2.声楽としての日本音楽  3.歌垣と蹈歌と  4.小歌と大歌と風俗歌  5.神楽歌の展開  6.神楽  7.東遊と風俗と 第6講  1.採り物  2.鎮花祭  3.踊り念仏  4.伊勢踊り  5.盆踊り  6.座敷踊り  7.江戸と上方と  8.木遣りと歌と石曳き歌と  9.蹈鞴を踏む労働  10.日本の藝能 三味線唄の発想を辿る  1.上方地唄と江戸唄と  2.地唄「黒髪」  3.歌詞と合の手と  4.「雪」について  5.「山かづら」  6.魂魄とむくろと  7.「歌系図」と「歌曲時習考」と  8.島  9.唄に出て来る発想法  10.山岡元隣と西鶴・近松と 11.熊野霊験と三味線唄と 翁の発生  1.おきなと翁舞ひと  2.祭りに臨む老体  3.沖縄の翁  4.尉と姥  5.山びと  6.山づと  7.山姥  8.山のことほぎ  9.山伏し  10.翁の語り  11.ある言ひ立て 12.春のまれびと

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