保田与重郎

講談社学術文庫

桶谷秀昭

1996年12月10日

講談社

836円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

近代日本の文明開化を徹底批判し、戦後は好戦的文士として公職追放を受けた保田与重郎。著者は、厖大な資料を駆使して、保田の戦時中の歩みだけでなく、戦後三十数年に及ぶ思想の一貫性を確認。戦時下の保田があれだけ若者を魅きつけたのは、日本主義や好戦思想のためではなく、「死」を真に意味づけうるものが、その真摯な思索の中にあったからだと説く。復古派文人・保田与重郎の批評精神の軌跡。

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