工藝の道

講談社学術文庫

柳 宗悦

2005年9月10日

講談社

1,518円(税込)

文庫

日用雑器の中に美を発見 民藝運動始まりの衝撃の書 伊賀の種壺、朝鮮の飯鉢、下手物(げてもの)にこそ美が存する。宗教学者から民藝研究家に転じた柳宗悦は、工藝美を提唱、全く新しい美の世界を切り拓き、衆目を驚かせた。健康の美、無心の美、他力の美、恩寵の美。工藝は奉仕の道、工藝において衆生は救いの世界に入る。宗教的表現を鏤(ちりば)め、熱く明快に工藝美を語る本書は、人々に深い感銘と強い衝撃を与えた柳美学出発の書である。 民器こそは工藝の主要な領域である。人々はそれを「雑器」といい「下手物」と蔑んでいるが、……渋さの美を知りぬいていた初代の茶人たちは、貴重な彼らの茶器を雑器からのみ選んだではないか。古伊賀の水指は種壺でさえあった。あの茶碗は朝鮮の飯鉢であった。上手の華麗な美で、よく「渋さ」の域に達したものがあろうか。もとより雑器のみが工藝ではない。だが雑器において最も渋い最も自由な生命の美が冴えるのを、誰も否定することができぬ。--<本書「正しき工藝」より> 工藝の美 正しき工藝 誤れる工藝 来るべき工藝 工藝美論の先駆者について 概要 挿絵について

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

1

未指定

15

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください