厳粛な綱渡り

講談社文芸文庫

大江健三郎

1991年10月1日

講談社

1,708円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

敗戦の炎天下で聞いた“天皇の声”。少年の日々への回想。モラルとして新憲法を己れの核に据えた状況への発言から、文学、芸術、社会批評等の戦後世代作家の熱きメッセージ。「死者の奢り」「飼育」などの衝撃作で“学生作家”として50年代末に鮮烈に登場した作家が、長編「芽むしり仔撃ち」「われらの時代」他執筆に向けて全力疾駆しつつ書き綴った、著者20代の第1エッセイ集。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2018年08月22日

第一部 第二部の一部 第三部戦後文学をどう受け止めてきたか〜 第四部 第六部 のみ読了。 厳粛な綱渡りの詩や文学的なエッセイを読むのが目的だったので政治問題や政治的思想の章は読まなかった。 甘味に英雄的な衝動〜 ぼくらはつい、あの英雄的な時代!などと喚きかねない〜 などの一文を読むにつけ、男に生まれなくて良かったと思う。 クラナッハ論からは特に興味深く、ドストエフスキー、ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、マリリンモンロー、ジャズ、武満徹など幅広く書かれていて楽しめた。 クラナッハの章は特にユニーク。

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