
仮面舞踏会(マスカレード)でつかまえて
講談社X文庫
秋野ひとみ
1999年12月31日
講談社
517円(税込)
ライトノベル
「…いまの、なんの音…?」でも、サキの問いに答える人はいなかった。あたし、工藤由香。みんなで出席した美術館のパーティーで、あたしたちは奇妙な物音を耳にしたの。あわててその場所に駆けつけてみて、みんな、仰天した。大理石の彫像が倒れて、木っ端微塵になっていたからよ。しかもその破片の山の中からは、世にも恐ろしいものがのぞいていた。それは腕だった。逞しい人間の腕だった。
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