ガラスの城でつかまえて

それを見た人々は、誰もが無惨の念に打たれた。娘の遺体には世にもむごい装飾が施されていた。「制裁」-犯人の意図したところは明らかなようだった。その事件の容疑が親友にかかっているー桜崎探偵事務所を訪れた依頼人は、憔悴した様子であたしたちに訴えたの。ある不運から警察の疑惑を一身に集めることになってしまった友人を救ってほしいと。けれど、調査に向かったあたしたちを待っていたのは、想像を絶する困難だった…。