亡国のイージス

福井晴敏

1999年8月31日

講談社

2,530円(税込)

小説・エッセイ

自らの掟に従い、15歳で父親を手にかけた少年。一人息子を国家に惨殺され、それまでの人生をなげうち鬼となった男。祖国に絶望して叛逆の牙をむく、孤独な北朝鮮工作員。男たちの底深い情念が最新のシステム護衛艦を暴走させ、一億二千万の民を擁する国家がなす術もなく立ちつくす。圧倒的筆力が描き出す、慟哭する魂の航路。

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もこりゅう

甲斐を守るために、戦うんだ

starstarstarstarstar 5.0 2023年10月21日

「そこから逃げてしまえば、生きる価値のない人間になってしまうと思っていた。でも今は違う。戦う理由は、他人から与えられたり、押しつけられたりするもんじゃない。自分で見つけて、自分でつかみとるなにか……。自分でしか触れられないなにかのため……甲斐を守るために、戦うんだ」 乱歩賞作家福井晴敏、本作でブレイク! (本文&このミス2000より引用) 冒険小説の名にふさわしいスケール、そして、男心をくすぐる設定がなんとも言えない。如月と仙石のコンビも、また話を盛り上げる。入り組んだ構成と設定は、すごいとしか言いようがない。スパイものでもあり、戦争ものでもあり、友情ものでもあるという贅沢な一冊。必見。

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