愛国の昭和
戦争と死の七十年
鈴木邦男
2008年7月31日
講談社
1,650円(税込)
人文・思想・社会
『帝国ニッポン標語集』のなかに「日の丸で埋めよ倫敦紐育」「米英を消して明るい世界地図」というのがある。これは国民が作り、軍部が喧伝した。「一億玉砕」という“滅びの美学”に酔いしれた人々がいる。「玉砕」という言葉のために日本は滅ぼされかかった。我々も皆殺しにされかかったのだ。大東亜戦争へと突き進み、国威の昂揚を振りかざす国民と軍部。人々が酔いしれた死を煽る「滅びの美学」の愚かさを痛切に批判し現代の日本人へ大いなる警鐘を鳴らす書。
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