日本中枢の崩壊

古賀 茂明

2011年5月20日

講談社

1,760円(税込)

人文・思想・社会

経産省の現役幹部が実名で告発!! 「日本の裏支配者が誰か教えよう」 福島原発メルトダウンは必然だった…… 政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!? 家族の生命を守るため、全日本人必読の書 経済産業省大臣官房付 古賀茂明。 民主党政権と霞ヶ関がもっとも恐れる大物官僚が、ついに全てを語る! 日本中枢が崩壊してゆく現状を、全て白日の下に! ・巻末に経産省が握りつぶした「東電処理策」を掲載 発電会社と送電会社を分離する発送電分離。このテーマについて本気で推進しようとした官僚が何人かいた。あるいは核燃料サイクルに反対しようとした若手官僚もいた。しかし、ことごとく厚い壁に跳ね返され、多くは経産省を去った。私も十数年前、発送電分離をパリのOECDで唱えたことがあるが、危うく日本に召喚されてクビになるところだった。その理由とは何だったのかーー。(「序章」より) 改革が遅れ、経済成長を促す施策や産業政策が滞れば、税収の不足から、政府を動かす資金すらなくなる。そう、「政府閉鎖」すら起こりかねないのだ。いや、そうした危機感を煽って大増税が実施され、日本経済は奈落の底へと落ちていくだろう。タイムリミットは、ねじれ国会を解消するための参議院議員選挙がある二〇一三年、私はそう踏んでいる。(「まえがき」より) まえがき──東日本大震災で見えた「日本中枢」のメルトダウン 序 章 福島原発事故の裏で 第一章 暗転した官僚人生 第二章 公務員制度改革の大逆流 第三章 霞が関の過ちを知った出張 第四章 役人たちが暴走する仕組み 第五章 民主党政権が躓いた場所 第六章 政治主導を実現する三つの組織 第七章 役人──その困った生態 第八章 官僚の政策が壊す日本 終 章 起死回生の策 補論──投稿を止められた「東京電力の処理策」 あとがき──改革を若者たちの手に委ねて

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3.3 2018年02月06日

本書刊行当時、著者は現役官僚だったのだから、衝撃の大きさは想像して余りある。本書の冒頭で「日本の裏支配者が誰か教えよう」とある。「裏支配者は高級官僚である」との指摘には納得した。そして経産省の現役幹部が実名で証言するのには驚いた。高級官僚たちの傲慢・怠惰の本性を知るに福島原発メルトダウンが必然であることがよく理解できた。本のまえがきで次のように書いている。「自分の言っていることは、普通の国民からみれば至極当たり前のことだし、民主党がマニフェストに掲げた脱官僚などのスローガンと方向性が一致している。ただ民主党政権が官僚に騙されているだけだと思った。だから、誰かが声を上げれば、政治家の多くは理解するはずだと思った。むしろ、分かっていて黙っている方が、罪が重いと思ったくらいだ。 ところが、私はまったく甘かった。民主党は騙されているのでなく、むしろ確信犯的に路線を変更していたからだ」。「改革が遅れ、経済成長を促す政策や産業政策が滞れば、税収不足から、政府を動かす資金すらなくなる。そう『政府閉鎖』すらおこりかねない。いや、そうした危機感を煽って大増税が実施され、日本経済は奈落の底へと落ちていくだろう。タイムリミットは、ねじれ国会を解消するための参議院議員選挙がある2013年、私はそう踏んでいる」。

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