日本の農業を破壊したのは誰か 「農業立国」に舵を切れ

山下 一仁

2013年9月18日

講談社

1,760円(税込)

ビジネス・経済・就職

農業村によって安楽死への道を強いられる日本の農業。農業就業者や農家戸数が大幅に減少するのに、なぜか増え続ける農協の組合員数。また、「日本の農業は競争力のない弱者」といった、“作られた”常識は、歪んだ農政を正当化し、食料安全保障についての不安をあおり、TPP反対の論拠とされてきた。日本はこのくびきから放たれてこそ真の農業立国となり得るのだ! 「原子力村」と同様に「農業村」も存在する。特定の利益が国の政策を歪めてきた点で、農業は電力の比ではない。「農業村」の主張が、「農業」の利益でない場合があまりに多いのだ。 農業就業者や農家戸数が大幅に減少するのに、なぜか増え続ける農協の組合員数。また、「日本の農業は競争力のない弱者」といった、農業村によって“作られた”常識・・・・・・。 JA農協を筆頭に、農林水産省、それに連なる農業経済学者などの農業専門家による妄説は、歪んだ農政を正当化し、“食料自給率の向上”など国民生活に欠かせない食料についての不安をあおり、TPP反対の論拠とされてきた。巧妙なプロパガンダによって、農業の発展は妨害され、国民への食料の安定供給の基盤も損なわれている。 しかし、これまで農業の発展を阻害してきた農業村と農政ををあらためれば、日本の農業はくびきから放たれ、発展していく。そのときこそ、真の農業立国の道が開かれるのだ。 ●はじめに ●1章/農村は変わった ●2章/農家の今 〜「おしん」はもういない ●3章/農協の「オモテの顔」と「ウラの顔」 ●4章/食料安全保障と食料自給率の虚実 ●5章/安楽死を待つ日本の農業 ●6章/農業立国への道 ●おわりに 〜農業の戦後は終わっていない

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