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子供っぽいお父さんを中心に、穏やかな日常を感じる
starstarstar 3.5 2020年07月21日
star
アンマー(沖縄の言葉でおかあさん)とお父さんと、ぼくの話。
現在、お父さんは亡くなっているので、もういない。
32歳のぼくは、沖縄のお母さんに親孝行するため、飛行機で沖縄に3日間の旅行にやってきた。
おかあさんと観光地を巡る中で、子供の頃のぼくを回想する。
子供のころ、北海道のお母さんが亡くなった。
その一年後、父は沖縄で新しい好きな人ができ、結婚した。
それを機に、ぼくも沖縄に移住することになった。
亡くなったお母さんの残した言葉は、「お父さんは子供だから」
子供よりも子供っぽいお父さんは自然写真家。
すぐにムキになり、ダメと言われるほど燃えてしまう。
前のお母さんを忘れようとするお父さんと、
前のお母さんを忘れたくないぼく、
優しくおおらかな沖縄のおかあさん
三人の思い出は、楽しいものばかりではなかった。
序盤から中盤にかけては、お父さんの強引で子供っぽい性格に馴染めなかったが、途中、本心がわかるエピソードを見てからは、共感できる部分もあるなと感じるようになった。
だが、おかあさんにどれだけとめられても危険なところに行って死んでしまうのは、残された家族に対して、本当に無責任だと思う。
ただ、そんなお父さんだったからこそ、おかあさんは好きになったのだと思うし、結婚もしたのだと思うと、なんとも言えない気持ちになった。
最後のほうは、グッとくる展開。
最後はこんなオチだろうなーといくつかパターンは浮かんでいたが、
結果として、辻褄は全く合わず、現実ではありえない展開だった。
だが、それを超えてくるものが少なからずあった。
単行本で290ページくらいなので、それなりのボリューム。
基本穏やかな日常が続くので、引き込まれるというよりは、ゆったり読み進めるという感じだった。
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
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(無題)
-- 2019年01月16日
人生の最後に短い恋をした女性が好きになった人の子供の頃を見に行く。男の子を育てるのは、その子の父親の子供の頃を見ることになる。この仮定のもとに想像力を働かせたら、そこにはどのような景色が見えるのだろうか。 本作では沖縄に帰郷した36歳の主人公・リョウと義母の3日間が描かれている。北海道生まれのリョウが小学生の頃、生母が死んだ。父は1年も経たないうちに再婚。そして相手の住む沖縄に父子して移住したのだった。そして父もリョウが14歳の時に事故死。今回の帰郷は義母への親孝行のつもりだった。沖縄の各地を巡りながら、亡き父親との思い出をたどる旅だ。時折、現実ばなれしたシーンが織り交ぜられる。読者がその違和感に納得するのは、最後に著者がカラクリを明らかにするからである。それが冒頭の仮定である。
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まる
映像で見たい
きっと綺麗なんだろうな、沖縄。 そう思うけど、自分の想像力が足りなくて全然わからない残念。 映像で見てみたいな~。
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