文庫版 姑獲鳥の夏

講談社文庫

京極 夏彦

1998年9月15日

講談社

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

この世には不思議なことなど何もないのだよー古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。

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書店員レビュー(1)
書店員レビュー一覧

長江貴士

書店員

京極夏彦「姑獲鳥の夏」

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0
2019年12月15日

みんなのレビュー (9)

みずたま

(無題)

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4.4 2023年08月07日

「夏に読むならこれ」でダントツ1位の作品。何年かぶり再読。小難しいことを京極堂が延々喋るけど何故かスルッと読めてしまうのがすごいなって思う。テンポとか会話の流れが良いのかなあ。関口はどうしてもたえられぬ。みんなよく面倒見てあげられるな。雪江さんも偉すぎる。

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たきひろ

(無題)

starstarstar 3.0 2023年07月21日

部分的にやや強引なところはあるが、色々なネタを織り交ぜて見事に纏め上げていて面白く読める。会話が多く読みやすくどんどん読めてしまう。読み始めはシャーロック・ホームズとワトソンの会話に似た掛け合いで、ストーリーもパスカヴィル家の犬のようなものを狙っているのかと思ったが、それ以上にかなり専門的な視点で会話が進み非現実と現実を調和してまとめあがっている(と思う)。

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たきひろ

(無題)

starstarstar 3.0 2022年10月29日

部分的にやや強引なところはあるが、色々なネタを織り交ぜて見事に纏め上げていて面白く読める。会話が多く読みやすくどんどん読めてしまう。読み始めはシャーロック・ホームズとワトソンの会話に似た掛け合いで、ストーリーもパスカヴィル家の犬のようなものを狙っているのかと思ったが、それ以上にかなり専門的な視点で会話が進み非現実と現実を調和してまとめあがっている(と思う)。

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ぱうあたん

繰り返し読みたい名著

starstarstarstarstar 5.0 2022年07月26日

かれこれ4、5回目の読破です。 今回は水子の霊についてのフレーズを確認したくて探していたら、探していた箇所が思っていたよりも後ろであったため、結局全て読むことになりました。 不思議なことに何度読んでも飽きがこないのです。今までこんなに読み返した小説はないのですが、定期的に読み返しています。 そろそろ次巻にあたる魍魎の匣に手をつけなければと思いつつも、先にこの本に手を伸ばしそうな自分がいます。

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azukikaferate

自分自身の脳は当てにならない

starstarstarstarstar 5.0 2022年07月06日

ホラーかと思いきや、思いっきりミステリーで。脳の馬鹿さ加減を改めて思い知った。

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azukikaferate

自分自身の脳は当てにならない

starstarstarstarstar 5.0 2022年07月06日

ホラーかと思いきや、思いっきりミステリーで。脳の馬鹿さ加減を改めて思い知った。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年11月20日

 うぶめ、姑獲鳥という民俗的なモチーフを主軸に展開するミステリなのだが、ともかく独創的。古書店主にして陰陽師という主人公の設定がまず良い。そして、準主役級で登場する他の人物もまた、揃いも揃ってアクが強い。おまけに物語の舞台は戦後の日本ということで、昭和の匂いが芬々と漂う。妖怪、民俗学、宗教、精神医学、西洋魔術、陰陽道などなど色んな要素がてんこ盛り。どれも個人的にかなり興味のあるテーマばかり、これがわくわくせずにいられるか。こういった要素が多々盛り込まれているのに、超自然や怪異などで誤魔化すことなくミステリらしく理詰めで説明されているのがなお素晴らしい。主人公曰く「この世には不思議なことなど何もないのだよ」だそう。  ただ、本筋に入るまでの前置きが長く、話が本格的に動き出すまでが長いのでやや読むのに手こずるかもしれません。中盤から先は一気に読めました。  古典的なミステリにはもう飽き飽きという人におすすめ。妖怪や民俗学等に興味がある向きにも良いかもしれない。

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あめさと

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年07月10日

 うぶめ、姑獲鳥という民俗的なモチーフを主軸に展開するミステリなのだが、ともかく独創的。古書店主にして陰陽師という主人公の設定がまず良い。そして、準主役級で登場する他の人物もまた、揃いも揃ってアクが強い。おまけに物語の舞台は戦後の日本ということで、昭和の匂いが芬々と漂う。妖怪、民俗学、宗教、精神医学、西洋魔術、陰陽道などなど色んな要素がてんこ盛り。どれも個人的にかなり興味のあるテーマばかり、これがわくわくせずにいられるか。こういった要素が多々盛り込まれているのに、超自然や怪異などで誤魔化すことなくミステリらしく理詰めで説明されているのがなお素晴らしい。主人公曰く「この世には不思議なことなど何もないのだよ」だそう。  ただ、本筋に入るまでの前置きが長く、話が本格的に動き出すまでが長いのでやや読むのに手こずるかもしれません。中盤から先は一気に読めました。  古典的なミステリにはもう飽き飽きという人におすすめ。妖怪や民俗学等に興味がある向きにも良いかもしれない。

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クロワッサン

シリーズ1作目

starstarstarstar
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4.3 2020年05月08日

映画にもなった。頭使った。何が現実で何が非現実なのか。本当にこれからの時代は特にわからなくなるのではないか。

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