中原の虹 (3)
講談社文庫
浅田 次郎
2010年10月31日
講談社
880円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
大いなる母・西太后を喪い、清王朝の混迷は極まる。国内の革命勢力の蜂起と諸外国の圧力に対処するため、一度は追放された袁世凱が北京に呼び戻される。一方、満洲を支配する張作霖は有能なブレーン・王永江を得て、名実ともに「東北王」となる。幼き皇帝溥儀に襲い掛かる革命の嵐の中、ついに清朝は滅亡する。
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古今東西の本棚
(無題)
20世紀前半の中国を描く蒼穹の昴シリーズ、第三弾の3冊目です。孫文が革命政府である中華民国を建国し、満州に張作霖が軍閥を作る中、清王朝は滅亡へと向かいます。そんな中、袁世凱は予想外の方法で宰相になろうとしていきます。意外と本作では、革命の立役者であった孫文についてはほとんど触れていません。設立したての中華民国がどこに向かうのか?張作霖との衝突が起きるのか?最終巻に期待です。
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