
箱の中
講談社文庫
木原 音瀬
2012年9月30日
講談社
957円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯した癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。そんな中、「自分も冤罪だ」という三橋に堂野は心を開くようになるが…。 「ダ・ヴィンチ」誌上でBL界の芥川賞作と謳われた、木原音瀬(このはら・なりせ)の不朽の名作が、ついに一般文庫に! 「本作は、愛によって人間が変化していくさま、真実の愛を知った人間が周囲の人間に影響を与えていくさまを、高い密度で表現している。」 ー三浦しをん氏(解説より) 『箱の中』全編と、続篇の『檻の外』の表題作を一冊にまとめた、「箱/檻」の決定版! 堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯したという癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。「自分も冤罪だ」という三橋に堂野は心を開くようになるが、あっけなく裏切られる。ふたたびふさぎ込んでしまった堂野。母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川が堂野に与えた優しさは、生まれて初めて喜多川に芽生えた「愛情」だった。
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みんなのレビュー (5)
(無題)
異色のBLだと思う。 痴漢の冤罪で収監され何もかもを奪われ、人間不信に陥るまでに至った堂野が喜多川の不器用な優しさによって救われるというストーリー。そして愛を知らずに育った喜多川のうちにも堂野に触れることで次第に愛情が芽生えていく。あらすじを書いてしまうととてつもなく通俗的な気がしてしまうが、感情の機微が非常に事細かに描かれている。代償を求めない愛情という点でこれは純愛だろうと思う。 自分を同性愛者じゃないと否定しながらも喜多川に少しずつ惹かれていく堂野の感情の変化が緻密に描かれており、その点で説得力はあるのだが、性表現のところだけBL的な感じがしてしまった。ジャンルとしてのBLに性愛がつきものなのはわかるけど、ちょっと簡単にしすぎなんじゃないかと思う。あと、出所後の展開(「檻の外」)が昼ドラっぽいというか女性の扱いが少し酷い。男同士の愛情を描くのに女性を貶めるのってどうなの? と思ってしまったので減点。 比較対象をたくさんあげられるほど多くは知らないが、BL作家さんの中では文章は巧いと思う。ぐいぐいと話に引きこむようなストーリー展開の仕方も優れている。が、このシリーズに連なる短編「なつやすみ」がなぜか除外され、この文庫本には収録されていないのと、BLの枠を取り払って一般小説として見た場合は、出所後、二人が再会してからの展開が上記の通り少し安易というか、通俗的なドラマを見ているような感じがしたので、その点を減点して☆は3.5くらいです。
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(無題)
異色のBLだと思う。 痴漢の冤罪で収監され何もかもを奪われ、人間不信に陥るまでに至った堂野が喜多川の不器用な優しさによって救われるというストーリー。そして愛を知らずに育った喜多川のうちにも堂野に触れることで次第に愛情が芽生えていく。あらすじを書いてしまうととてつもなく通俗的な気がしてしまうが、感情の機微が非常に事細かに描かれている。代償を求めない愛情という点でこれは純愛だろうと思う。 自分を同性愛者じゃないと否定しながらも喜多川に少しずつ惹かれていく堂野の感情の変化が緻密に描かれており、その点で説得力はあるのだが、性表現のところだけBL的な感じがしてしまった。ジャンルとしてのBLに性愛がつきものなのはわかるけど、ちょっと簡単にしすぎなんじゃないかと思う。あと、出所後の展開(「檻の外」)が昼ドラっぽいというか女性の扱いが少し酷い。男同士の愛情を描くのに女性を貶めるのってどうなの? と思ってしまったので減点。 比較対象をたくさんあげられるほど多くは知らないが、BL作家さんの中では文章は巧いと思う。ぐいぐいと話に引きこむようなストーリー展開の仕方も優れている。が、このシリーズに連なる短編「なつやすみ」がなぜか除外され、この文庫本には収録されていないのと、BLの枠を取り払って一般小説として見た場合は、出所後、二人が再会してからの展開が上記の通り少し安易というか、通俗的なドラマを見ているような感じがしたので、その点を減点して☆は3.5くらいです。
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(無題)
異色のBLだと思う。 痴漢の冤罪で収監され何もかもを奪われ、人間不信に陥るまでに至った堂野が喜多川の不器用な優しさによって救われるというストーリー。そして愛を知らずに育った喜多川のうちにも堂野に触れることで次第に愛情が芽生えていく。あらすじを書いてしまうととてつもなく通俗的な気がしてしまうが、感情の機微が非常に事細かに描かれている。代償を求めない愛情という点でこれは純愛だろうと思う。 自分を同性愛者じゃないと否定しながらも喜多川に少しずつ惹かれていく堂野の感情の変化が緻密に描かれており、その点で説得力はあるのだが、性表現のところだけBL的な感じがしてしまった。ジャンルとしてのBLに性愛がつきものなのはわかるけど、ちょっと簡単にしすぎなんじゃないかと思う。あと、出所後の展開(「檻の外」)が昼ドラっぽいというか女性の扱いが少し酷い。男同士の愛情を描くのに女性を貶めるのってどうなの? と思ってしまったので減点。 比較対象をたくさんあげられるほど多くは知らないが、BL作家さんの中では文章は巧いと思う。ぐいぐいと話に引きこむようなストーリー展開の仕方も優れている。が、このシリーズに連なる短編「なつやすみ」がなぜか除外され、この文庫本には収録されていないのと、BLの枠を取り払って一般小説として見た場合は、出所後、二人が再会してからの展開が上記の通り少し安易というか、通俗的なドラマを見ているような感じがしたので、その点を減点して☆は3.5くらいです。
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Bis
壮絶だった
ネタバレなしで読んだ方がいい。 BLレーベルから出ていたが、講談社文庫で新たに出版された作品。 BLというジャンルだけで括るのは勿体無い。こうやって一般の文庫で出版されて良かった。 愛とは何か?幸せとは何か?を深く考えさせられる内容だった。 文体も読みやすく、先が気になり一気読みしてしまった。 旧版には、この一冊にはないエピソードがあるらしく、作家の三浦しをん先生が解説していた。 ただし旧版は絶版(レーベルが休刊?)らしい。 読みたい人は電子で読むか、古本屋で探すしかないようだ。 とても気になる。
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