スケアクロウ(上)
講談社文庫
マイクル・コナリー / 古沢嘉通
2013年2月28日
講談社
880円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
人員整理のため二週間後に解雇されることになったLAタイムズの記者マカヴォイは、ロス南部の貧困地区で起こった「ストリッパートランク詰め殺人」で逮捕された少年が冤罪である可能性に気づく。スクープを予感し取材する彼を「農場」から監視するのは案山子。コナリー史上もっとも不気味な殺人犯登場。
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toruo
(無題)
コナリーの作品は邦訳されたら即、読むことにしており、メインのハリー・ボッシュのシリーズは即買うことにしている。 これは、ザ・ポエットで主人公を務めた新聞記者のマカヴォイが主人公であるため図書館で借りることにしたのがちょっと裏目に出た感じ。 コナリーの作品なので面白いんだけど、アマゾンとかでも評価は高いんだけど、自分としてはちょっと粗いなぁ…という印象の作品でした。 クラウドのデータセンターの技術者が、預かっているデータを元に連続殺人を犯し、且つ、それを他人になすりつける、という極めて今日的なお話。 自分も関係する業界のためそれはそれで非常に面白かったのですが...ディーバーも他人の個人情報を奪って破滅させる、という犯罪者の話を書いてましたが、気持ち悪さではディーバーさんの勝ちかな。この手のコンピューターを用いた犯罪がネタの作品は今後増えて行くのかもしれないですね。面白かったんですよ。何度でも言うけど。 コナリーさんに対する自分の期待が高すぎるのかも知れないけれど。 なので面白いミステリを読みたいという人には文句なしにオススメします。
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