キャットフード
講談社文庫
森川 智喜
2013年9月14日
講談社
583円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
極上のキャットフードを作りたいー化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!?食われたくないなら、頭を絞れ!
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あじこ
麻耶雄嵩先生の解説つき。 注意、猫が死ぬ話です。 まぁ、人間も死にますが。 化け猫&飼い主の名探偵vs野良の化け猫。 絶海の孤島で起きる、人間をミンチにしたい猫と人間を守りたい猫の戦い。あるい意味、化かし合い? 設定はファンタジーだけど、猫と猫は殺し合ってはいけないなどのルールを守りながら、4人の人間の中にいる化け猫を推理し、人間を減らしていくのは、なかなかに面白い。注文の多い料理店か、そして誰もいなくなった、に通じる展開。 残忍で自分以外はどうでもいい三途川探偵もキャラが濃くて楽しい。高校生にして非道。名探偵じゃなきゃ許されない…。 化け猫プルートも賢いので、先読みの先読みみたいになって、複雑な感じに。最後のオチはトンデモだけど、納得のオチでした。 三途川が活躍する話がもあるのかな。 別の話も読んでみようと思います。
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