
獣の奏者 外伝 刹那
講談社文庫
上橋 菜穂子
2013年10月16日
講談社
880円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた! 王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、母親として、いかに生きていたのか。時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。単行本未収録の書き下ろし短編「綿毛」も収録。 エリンとイアルの同棲時代、師エサルの若き日の苦い恋、息子ジェシのあどけない一瞬……。 本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた! 文庫版には、エリンの母、ソヨンの素顔が垣間見える書き下ろし短編「綿毛」を収録。 大きな物語を支えてきた登場人物たちの、それぞれの生と性。 王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、また、ひとりの母親として、いかに生きていたのか。高潔な獣ノ医術師エサルの女としての顔。エリンの母、ソヨンの素顔、そしてまだあどけないジェシの輝かしい一瞬。時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。 【本書の構成】 1 文庫版描き下ろし エリンの母、ソヨンが赤子のエリンを抱える「綿毛」 2 エリンとイアルの同棲・結婚時代を書いた「刹那」 3 エサルが若かりし頃の苦い恋を思い返す「秘め事」 4 エリンの息子ジェシの成長を垣間見る「はじめての…」 「ずっと心の中にあった エリンとイアル、エサルの人生ーー 彼女らが人として生きてきた日々を 書き残したいという思いに突き動かされて書いた物語集です。 「刹那」はイアルの語り、「秘め事」はエサルの語りという、 私にとっては珍しい書き方を試みました。 楽しんでいただければ幸いです。 上橋菜穂子」 綿毛 刹那 秘め事 初めての…… 人生の半ばを過ぎた人へ 綿毛が飛んだ日──文庫版 あとがき
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まさに刹那
獣の奏者の外伝で、第一部と第二部 の間の物語を中心に他の登場人物の物語を描いています。 刹那という副題は多分読んだ人には誰を指すのか想像がつくんじゃないでしょうか。本作は外伝まで読み終えましたが、素晴らしい物語でした。
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