
贖罪の奏鳴曲
講談社文庫
中山 七里
2013年11月16日
講談社
836円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があったーー。 第一章 罪の鮮度 第二章 罰の跫音 第三章 贖いの資格 第四章 裁かれる者
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starstarstarstar 4.2 2024年02月02日
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いきなり弁護士が死体遺棄する場面から始まる。序盤はこの弁護士の紹介とも言えるか。弁護士界のブラックジャックとも思われる高額の報酬。手段を選ばない策略。そして過去のおぞましい事件。ちょっと昔悪かった程度では済まない経歴に度肝を抜かれる。この弁護士でシリーズ作品となるのだろうが大丈夫なのだろうか?いや、普通は大丈夫なはずもない。しかも当時中学生時の取り調べの回想シーンでは殺したいから殺したに決まってるだろう、殺したくないのに殺すわけないだろう、とか言ってる。
犯した罪が異常過ぎて医療少年院に収容される。いろいろなトラブルが回想され、驚いたことに少しいい子になっている。考え方も普通。そんなことがあるのだろうか?幼児バラバラ殺人だぞ、と思ってしまう。
現実の世界に戻ると困難な裁判で逆転無罪を勝ち取る。聡明すぎて真犯人まで突き止め、その恐ろしい犯罪に化物と述べているが、読者からしてみたら化け物なのはどっちもどっち。
結局現実の事件もどんでん返しの上解決に向かうが、障害者の息子共々家庭は崩壊で後味はあまり良くない。意外といい人感の出て来た御子柴も刺されて重症。死体遺棄も有耶無耶なまま終了。
現実の活躍と壮絶過ぎる過去。読みどころが満載すぎて現実感はなくなるが、次作も楽しみ。
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