開港 交代寄合伊那衆異聞
講談社文庫
佐伯 泰英
2014年3月15日
講談社
682円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
優美な帆船の船倉を一杯にして玲奈たちが初交易から帰ってきた。藤之助との二人の洋上披露宴に、長崎は沸く。時代に先駆け、座光寺一族も諸外国との交易に道を見出した。だが、幕府の大老井伊直弼は、藤之助以下東方交易の権益を一手に握るべく、新たな謀略を巡らす。大冒険活劇、20巻到達!
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(無題)
この小説は、とにかく爽快な気分にしてくれるから、大好きなんです。大型快速帆船レイナ一世号と随伴船ストリーム号が船倉を一杯にして初交易から長崎に帰ってきました。長崎では、藤之助と玲奈の洋上披露宴が行われることに成りました。あのおきゃんな玲奈が文金高島田・白無垢の打ち掛け姿ですもの、高嶋了悦ならずとも涙腺がゆるもうというものです。 もう一つ、1年前に藤之助は東方交易の要員にすべく座光寺家の番頭岩峰作兵衛ら家臣など13名を長崎に連れて来ていましたが、彼らがこの1年、どれだけ精進したか見極めて引き取る仕事が待っていました。 西国向けの荷を降ろしたレイナ一世号とストリーム号は、南方の交易品と武器弾薬を積荷に横浜に向かったのでした。そして、偶然にも先行させたヘダ号が海賊船に拉致されたことを掴み、僅か5人で奪還に向かいます。ここではハラハラドキドキの冒険活劇が展開されます。 幕末の動乱期に海洋貿易に乗り出した藤之助と玲奈の前途は、洋々としたものが予想されますが、順風満帆では小説としては面白さに欠けます。そこに悪役の役割があります。期待を一身に受けて登場するのが時の大老・井伊直弼です。井伊直弼と奪取言えば、時代の流れに逆行する安政の大獄を断行した権力者として知られますが、崩壊寸前の幕府を立て直す起死回生の策として、レイナ一世号とストリーム号の奪取を企んだのです。藤之助はこの危機をどう脱出するのでしょうか。
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