母親はなぜ生きづらいか

講談社現代新書

香山 リカ

2010年3月18日

講談社

792円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

日本の「母親中心」の子育ての歴史をたどる。「子育て」要求の声が確実に強まっている。「少子化解消のために子どもを産む」「出産後は仕事に復帰」など両立不可能な期待に燃え尽きていく母親へのメッセージ。(講談社現代新書) いつから「子育て」は母親まかせになったのだろう。 母性の歴史をひもときながら、母親の悩み、子どもの希望など母子関係の真実を探る。どんなに頑張っても、母親が子どもに絶対的な影響を与えるのは不可能なことなのだ、と考えてみてはどうだろう。 (著者からの一言) 私には子育て経験はありませんが、精神科の診察室で多くの母親たちのSOSを聞いてきました。 子育ての忙しさ以上に、母親たちを苦しめているのは「育児は母性あふれる母の手ひとつで」「三歳まではつきっきりで」「脳の開発はゼロ歳から」といった子育てにまつわる数々の教訓やメッセージです。 NHKの「知る楽」という番組をきっかけに私は、母親を生きづらくしているこれらの教訓の根拠を、歴史を振り返りながら確かめることになりました。 子育てって、いったい誰のものなのでしょう。読者のみなさんといっしょに考えることができれば、と願っています。 第一章 江戸時代の子育て事情 第二章 良妻賢母と「母性愛」 第三章 息子たちが求めてやまない母性 第四章 「良妻賢母」の新たなイメージ 第五章 「三歳児神話」の呪縛 第六章 「親子関係」の本質 第七章 母親幻想のゆくえ 第八章 ニッポンの子育て・七つのつぶやき

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