認知症と長寿社会 笑顔のままで

講談社現代新書

信濃毎日新聞取材班

2010年11月18日

講談社

836円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

本書は、信濃毎日新聞連載のルポルタージュ「笑顔のままで 認知症ー長寿社会」(2010年1月3日〜6月29日)を書籍化したものです。長野県内を中心に、認知症の本人や介護する家族、介護施設の受け入れ、医療と研究の現場、高齢者を包み込む地域の取り組みなどの現状を77回にわたって報道し、連載中から大反響を呼びました。 新聞協会賞(編集部門)はじめ、JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞、ファイザー医学記事賞大賞、日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞特別賞を受賞、「実名報道に徹した取材手法と平易な文章で紹介した連載は、認知症に対する価値観を転換させ、読者に共感と勇気を与えた」(新聞協会賞選評)と高く評価されました。 <著者からのメッセージ(本書「プロローグ」より)> 私たちも、この病気をどこまで理解しているのだろうか。認知症であっても、喜びも悲しみも、安心も不安も、つながりも孤独も感じているという。 直前の記憶が分からなくなっていく不安は、迷子のような心細さかもしれない。いら立ちは、不自由を強いられ、自尊心が傷つき、怒りのやり場がないためかもしれない。周囲との摩擦を避けようと、感情を心の底に沈めているのかもしれない。それなのに、私たちは冷たい視線を向けてはいないだろうか。 国の推計だと、患者数は200万人を超え、30年後には385万人に達すると予測されている。それは日本人の3人に1人が高齢者で、その9人に1人が認知症という時代だ。 患者や家族をどう支えていくか。いま真剣に考えなければ、この長寿大国で、命の尊厳を失わずに最期まで生きることはかなわなくなる。 第1部 無数の点滅ーー介護する家族たち 第2部 居場所探してーー家で、施設で 第3部 ベッドは重くーー精神科の病棟から 第4部 白衣の苦闘ーー研究と臨床の現場から 第5部 包み込むまちへーー高齢化する地域 第6部 挑戦の現場からーー「認知症と向き合う社会」への道 第7部 「老い」から逃げないーー笑顔のままで

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