
本物の名湯ベスト100
講談社現代新書
石川 理夫
2016年12月14日
講談社
990円(税込)
旅行・留学・アウトドア / 人文・思想・社会 / 新書
温泉ファンが納得して、温泉地選びの参考にしてもらえるような、客観的指標を五つ設定。それは「源泉そのものを評価する指標」「源泉の提供・利用状況を評価する指標」「温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標」「温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標」「温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標」。読み進めるうち、どんな効果・効能が見込まれ、どんな満足感が得られるかなどが、明確にわかる! 「名湯○○選」とか「名湯の宿ベスト○○」といった、名湯選びや広い意味での温泉ランキングをテーマにした書籍には、大きな問題点が三つあった。 第一には、その多くが温泉地選びというよりは、温泉宿選びに偏っていたこと。 温泉宿選びイコール温泉地選びではない。宿選びに終始する風潮をこれ以上蔓延させては、温泉地というもののトータルで奥深い魅力や歴史を重ねて培われた存在意義、ましてや〈名湯〉を理解するには決して至らない。 二番目の問題は、温泉のセレクション本がいったい、どのような客観的な基準、説得力ある根拠をもって選んだのかわからないこと。名湯の宿選び本の類も、多くは選ぶ基準が明確ではない。著者の主観や嗜好、ときには当の宿とのつながりから選んでいるケースがある。 三番目の問題は、選ばれた名湯(宿) と言うのに、それを裏付ける、肝心の温泉そのものにかかわる基本データすらきちんと記載されていないこと。説得力ある根拠、検証過程が示されていないのである。 こうしたこれまでの問題点をふまえ、多くの読者、温泉ファンが納得して、温泉地選びの参考にしてもらえるような、温泉地を評価し、ランク付けするのに客観的な指標をまずきちんと明示した。 そして同時に、温泉地全体にかかわる源泉数、すべての泉質、泉温、pH、総湧出量、湧出状況(自然湧出・掘削自噴・噴気造成・動力揚湯の各状況表示)の基本温泉データをできるだけ正確に調べた。 具体的には、温泉地を評価する客観的な指標を、次のように五つ設定した。 一 源泉そのものを評価する指標 二 源泉の提供・利用状況を評価する指標 三 温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標 四 温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標 五 温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標 本当の温泉ファンが納得するランキングを読み進めるうち、名湯はどこにあって、どんな効果・効能が見込まれ、どんな満足感が得られるかなどが、明確にわかってくるだろう。と同時に、「あの温泉にはこんな楽しみ方もあったのか」「次の休日には、この温泉に行って見ようかな」などと思いを巡らせられるだろう。
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源泉そのものを評価する指標。源泉の提供・利用状況を評価する指標。温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標。温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標。温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標。-これら「5つの客観的指標」で完全ランキング!見る、聴く、かぐ、味わう、ふれるー正真正銘の「温泉力」はここにある!
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