京都のおねだん

講談社現代新書

大野 裕之

2017年3月15日

講談社

990円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

お地蔵さんの貸出料は3000円、発売第一号の抹茶パフェは1080円、では舞妓さんとのお茶屋遊びは? 京都では値段が前もって知らされないことも多く、往々にして不思議な「おねだん」設定に出くわす。京都を京都たらしめているゆえんともいえる、京都の 「おねだん」。それを知ることは、京都人の思考や人生観を知ることにつながるはず。京都歴二十余年、サントリー学芸賞受賞の気鋭の研究者が解読する、京都の秘密。 なぜこれがこんな高いのか、あんな安いのか、なんで無料なのか、そもそもあんなものになんでおねだんがつくのかーー 大学進学以来、京都住まい二十余年。往々にしてそんな局面に出くわした著者が、そんな「京都のおねだん」の秘密に迫る。 そもそも「おねだん」の表示がされていない料理屋さん、おねだん「上限なし」という貸しビデオ屋、お地蔵さんに生ずる「借用料」。 そして究極の謎、花街遊びにはいくらかかる? 京都人が何にどれだけ支払うのかという価値基準は、もしかしたら京都を京都たらしめているゆえんかもしれない。 京都の「おねだん」を知ることは、京都人の思考や人生観を知ることにつながるはず。 2015年サントリー学芸賞芸術・文学部門を受賞、気鋭のチャップリン研究者にして「京都人見習い」を自称する著者による、初エッセイ。 プロローグ おもてなしのおねだん(3万2000-9万円) 第一章 食のおねだん 〈料理のおねだん 2万5000円から〉 〈「抹茶パフェ」のおねだん 1080円〉 〈ハイカラな爆弾のおねだん 150円〉 〈水のおねだん 1キロ260億円〉 第2章 季節のおねだん 〈お地蔵さんのお貸出のおねだん  3000円から〉 〈春は7倍 秋は10倍〉 〈冬の寿司のおねだん 1890円〉 〈夏の風 1500円から〉 第3章 絶滅危惧種のおねだん 〈「旦那」を生む(?)土地のおねだん 公示価格の3-4倍〉 【補足 〈京都〉の範囲について】 〈跡継ぎのおねだん 1000円〉 〈映画ビデオのおねだん 上限撤廃〉 〈静寂のおねだん 1050円〉 〈公家のおねだん 1万円 侍のおねだん 3500円〉 〈仕出しのおねだん 一万数千円〉 〈京都大学の自由(?) およそ3万円〉 第4章 舞妓・芸妓のおねだん、すなわち、京都のおねだん 〈夏の芸舞妓はん 1800円〜〉 〈萌え系舞妓のおねだん 0円〉 〈花街で、自腹で遊んでみた!〉 エピローグ 東京の「京都のおねだん」、あるいは私のおねだん 5000円から7500円 【本書に登場した場所・お店】

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