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虚空の糸 警視庁殺人分析班
講談社文庫
麻見 和史
2015年5月15日
講談社
836円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
マンションの非常階段で発見された、自殺を装った他殺死体。捜査一課の如月塔子が偽装の意味を思案するさなか、犯行声明と新たな殺害を仄めかすメールが警視庁へ届いた。翌日以降も、都民を毎日ひとりずつ殺していくという。警察への怒りを露にする犯人の、真の目的とは。殺人分析班の逆転の推理が冴える!
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(無題)
今回の事件は規模が大きい。東京都民全員が人質。毎日一人、誰かが殺される。現金二億円の要求。雲をつかむような状況から地道な捜査と卓越した推理でとうとう犯人に行き着くが…。ちゃちな自殺偽装、受け取りに来ない身代金、警察の裏をかく展開。そして最後の大どんでん返し。見事にやられました。組織の確執を描かない警察小説、一気に成長しない新米刑事。そんなリアルな状況下で起きる大事件。それが本シリーズの醍醐味。次作にも大いに期待。
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