「ファミリーラブストーリー」
講談社文庫
樋口 卓治
2016年9月15日
講談社
671円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
離婚を切り出された脚本家の野田隆介は、夫婦円満なホームドラマのシナリオを書きながら悩む。二人の子供は十分に育ち、手はかからない。だが自分は妻と別れたくない。その理由は何だ。世間体か?お金か?妻を愛しているからか?ドラマは高視聴率のまま最終回に向かい、離婚期日は刻一刻と近づく。
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(無題)
著者は放送作家だということは自身や周りにモデルがいてのストーリーのようでリアリティがある。子育てが終わりを迎えて離婚する夫婦が離婚する、よくあることのようで実際に踏み切れるのはまだまだ割合としては少ないだろう。妻から申し出るというパターン、そして妻は自分の人生を謳歌し始める。それも専業主婦だった人がいきなり事業を始めたり趣味だったことに才能を見出して成功したり…もう一度妻のいいところを見つけて愛するがゆえに別れを決める夫、、なんだかせつなくなるが読み終えてスッキリする気持ちになるのは自分が妻の立場で読んだからだろう。
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