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謀略の都(上) 1919年三部作 1
講談社文庫
ロバート・ゴダード / 北田 絵里子
2017年1月13日
講談社
1,166円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
一九一九年春。第一次世界大戦後の講和条約締結のため主要国の代表団がパリで協議を進めるなか英国のベテラン外交官が謎の死を遂げた。長男や代表団の意向に背き、元空軍パイロットの次男マックスは真相究明に乗り出す。父の密かな計略を知った彼は、国際諜報戦の渦中に身を投じる。傑作!歴史ミステリー。
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toruo
(無題)
イギリスのミステリ作家には史実を上手く取り込んだフィクションを得意とする人が多い印象でこの作者もその大家のうちの一人。割と重ため固めの作風なので軽く手に取る感じではなく、本作も三部作、計六冊構成ということで躊躇していたのどけど集結の舞台が日本ということを知ったこともあって遂に手にとってしまった。 第一次世界大戦集結後、その後始末に各国代表団が集まるパリが舞台。イギリス代表団の一人である老外交官が不審な転落死を遂げら警察の説明に納得のいかない元パイロットの息子がその真相を探る、という第1部。 謎の暗殺者とか謎のロシア美女、など陰惨で沢山人が死ぬ割にはどこかディケンズ的というかなんとなくほのぼの感があって面白い。カイザーのスパイ団残党により深く挑む第2部が早くも楽しみになっている。
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