
リバース
講談社文庫
湊 かなえ
2017年3月15日
講談社
704円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
深瀬和久は平凡なサラリーマン。自宅の近所にある“クローバー・コーヒー”に通うことが唯一の楽しみだ。そんな穏やかな生活が、越智美穂子との出会いにより華やぎ始める。ある日、彼女のもとへ『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた告発文が届く。深瀬は懊悩する。遂にあのことを打ち明ける時がきたのかーと。
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starstarstarstar 4.1 2019年03月09日
star
映画で先に見たために、映画のキャストと重ね合わせながら読んでいた。大学のゼミもメンバーに旅行に行った時に、夜に駅に到着した村井を向かいに行ったが広沢が死んでしまう。免許を持っている3人の中でお酒を少量しか飲んでいなかったために広沢が迎えに行くことになってしまった。広沢は酒に弱く、飲むとすぐに眠くなってしまうために、最初は飲酒えお拒否していたが、友達の圧で飲ませられた。その日は天気が悪かったということで、事件は事故であったということにし、広沢が飲酒していたのは4人の間だけの秘密であった。ある日「人殺しだ」という手紙が4人にとどき、それをきっかけに深瀬は広沢と近かった人を訪ね、広沢について知ろうとする。手紙が届く前は、自分は人殺しではなく、他の4人のせいだと自分に言い聞かせていたことがひどく惨めで愚かであったことに気づく。
広沢のことを知って行くうちに、美穂ちゃんから広沢が蕎麦アレルギーであったということを知り、旅行先に向かうサービスエリアで買った蕎麦の蜂蜜を、広沢に眠気ざましに持たせたコーヒーに入れたことに気づき、自分が親友を殺したのということを思い知らされる。
今までは4人で共有してきた秘密であるが、今度は深瀬1人で抱え込まなければいけない。深瀬は果たしてその重みに耐えていけるのだろうか。
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えかった
starstarstarstar 4.0 2019年02月11日
昔犯した罪の告発文が届き、犯人は誰なのか、昔の事故の真相は...
深瀬の感情が理解しやすくおもしろい。自分に対する卑下や自分は相手にとって特別な存在あるのかという苦悩。読者の自分はどうなのだろうかと思う気持ちにもなった。
最後美穂子と気持ちを分かち合い。きれいに、また穏やかにおわるのだなとおもったら最後の一文。本当に驚かされた。
そして解説にある深瀬に広沢を殺す動機もあったこととなると書かれており、本当に考えられた小説だったのだなと感じた。
最後の最後で印象がガラッと変わり評価が上がった。
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コーヒーにいれるハチミツがおいしそう
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