ブラックボックス(上)
講談社文庫
マイクル・コナリー / 古沢 嘉通
2017年5月16日
講談社
946円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
ロス暴動大混乱の最中に発生し、まともに捜査ができず心に残っていたジャーナリスト殺害事件から20年。すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるという信念のもと、ロス市警未解決事件班ボッシュは再捜査を開始。市警上層部の政治的圧力による監視をくぐり抜け、単独で事件を追いかける。
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toruo
(無題)
自分の中では警察官を主人公にした三大ミステリシリーズのうちの一つ。ちなみに後の二つはランキンのリーバス警部とウィングフィールドのフロスト警部。コナリーのこのボッシュのシリーズが最初に出た時は衝撃的でしばらく出るやいなや買ってたんだけどだんだん自己模倣というかマンネリというかでダメになってきて…これもどうかなと思ったんだけどかなり持ち直してる。やっぱりイヤミな管理志向の上司とかいたほうがボッシュのキャラも活きていい感じになるのでは。 本作はロス暴動の折に初動捜査を担当したけども混乱の最中で中途半端で放り出した外国人ジャーナリストの殺害事件を未解決事件班の刑事としてボッシュが再び洗い直す、というもの。 最後のカタのつけかたが凄くバタバタしてるのとご都合主義的なのには眼をつぶるとして、全体的にはかなりいい感じの仕上がり。 やはりこの作家は力ある。次作も楽しみです。
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