線は、僕を描く

講談社文庫

砥上 裕將

2021年10月15日

講談社

858円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

墨と水。そして筆だけで森羅万象を描き出そうという試み、水墨画。深い喪失の中にあった大学生の青山霜介は、巨匠・篠田湖山と出会い、水墨画の道を歩み始める。湖山の孫娘・千瑛ら同門の先輩をはじめ、素晴らしい絵師との触れ合いを通し、やがて霜介は命の本質へと迫っていく。第59回メフィスト賞受賞作。2020年本屋大賞第3位。ブランチBOOK大賞2019受賞!第3回未来屋小説大賞第3位、キノベス!2020第6位。

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みんなのレビュー (6)

歌菜

内面を捉える

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3.6 2023年09月05日

心を閉ざした主人公が、水墨画に触れ徐々に心を開いてく様子が丁寧に描かれていた。ただ、何故弟子にしようと思ったのかとか、物語の導入があっさりしすぎていた気もする。対人でも、そうでなくても、物事の内面をしっかり捉えようとする視点と姿勢が大事なんだな、と思った

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書痴夢

駄作

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0.3 2023年03月20日

ヒロインが無意味に美女、誰か(両親)が死んでいる。才能ある主人公を理由もなく周囲が気に掛けてくれる。やたらと抽象的な「いのち」やら「自然」やらがでてくるうえに、主人公はすぐそれを理解できる。 雨後の竹の子のように出てくる、紋切り型の恋愛日本映画のような作品だった。芋版でつくったのこれ?映画になったらしいが、さもありなん。 メフィスト賞で面白いと思ったのは図書館の魔女くらいなので、どうなのこの賞という気分になる(図書館の魔女は超面白いが)。 読書をふだんしない中高生が面白いと思うかも・・・と言う程度。「消費社会の消費される物語」(すぐ消える)のように感じられた。悪い意味での陳腐とはどういうものかを知るには良いと思うが、それ以外の点では、少しでも読書する人には読む価値はないと思う。

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ドクショ

(無題)

starstarstarstar 4.0 2022年11月03日

 両親を失い、空虚な心を抱えた主人公が、だからこそ、鋭く繊細な心と眼をもって水墨画に向き合う。主人公が、水墨画を学んでいく中で、仲間に心を開き、自分の心も見つめ直して、再生していく物語。文書から水墨画の美しさと魅力が伝わってくる。映画も観たくなった。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2022年07月13日

失敗を恐れず描く勇気。一歩目の勇気。

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粟田 淳

(無題)

starstarstar 3.0 2021年12月21日

Readeeユーザー

みんな底意がない

starstarstarstar 4.0 2021年11月20日

主人公は確かに大きな哀しみを抱えてダメージを受けた人ですが このお話の登場人物全員に、悪の底意がなく こんな人ばかりの世界でなら、苦しみながらも幸せに向かっていけるのも頷ける。

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