本が紡いだ五つの奇跡

それぞれが動き出す、それを後押ししてくれる作品。 特にデザイナーの話は泣けた。そして最後と最初が繋がったときは驚いたし嬉しくてほっとした。 ●心に残った言葉 今の俺にとって本当に必要な才能は。文章を教える際のでも白才能でもなくて、自分と大切な人を幸せにする才能なのだ。 命とは時間のことであり、誰しもが、毎秒少しずつ残された命を削りとられている。つまりいつかは必ず大切な人との離別の時が来るのだ。そしてその際に味わう悲しみが大きければ大きいほど、その人の人生は美しかったと言える。なぜなら、その人は、他者と心を深く通わせ、幸せに生きたからこそ、別れがいっそう悲しくなったのだから。どうせ生きるのならば、別れがいっそう悲しくなるように、今目の前にいる人との時間を慈しむべきだ。そしてそのことが理解できたなら、君はドグマにさよならを言えるだろう。 誰の心にもあるモヤモヤした感情とか、胸がいたくなるほどの悲しみとか、そういう本来は受け入れたくもない感情を素直に自分の中にあるって認めて味わって、それをまっすぐ物語に落とし込んでいくことが大事。

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