農から環境を考える
21世紀の地球のために
集英社新書
原剛
2001年5月22日
集英社
726円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 新書
20世紀の初頭、世界人口は約16億人だった。21世紀はじめの現在、世界人口は61億人に達している。百年間で四倍近く、45億人も増えたのだ。さらに21世紀半ばには約93億人に達すると推計されている。この人口を支えているのが農業であるのは言を待つまでもない。ところが、二酸化炭素の増加による地球温暖化や、オゾンホール増大による有害紫外線の増加によって、農業の未来も決して安泰ではない。しかも、化学肥料の多投によって土壌は疲弊し、農薬が地下水を汚染するなど、農業そのものが環境へ悪影響を与えていることすらある。地球環境を保全しながら、「持続可能な農業」をどうしたら実現できるのか、その可能性をさぐる。
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